第8話 アステナホールディングス塩漬け濃厚に

今日は1月13日の木曜日、咸臨丸出航記念日である。

株式市場は昨日の晴天から打って変わって、鉄鋼や総合商社などの一部を除き、再び悪天候に見舞われた。特にマザーズ市場においては、前日比3.59%安で引け、嵐となった。

そうした中でKOは、昨日決算発表があった「[8570]イオンフィナンシャルサービスの鎧」が大きく価値を落としているようであったため、売り場を覗いていた。

ちなみに、イオンフィナンシャルサービスは、これまで購入した経験はない。ただ、昨日の決算を見る限り、前年同期比では微減収となった一方で、大幅な増益でかつ同時に修正を出した通期の業績予想も達成はできそうな感じであり、バリューの時代であれば、また復活する可能性もあるのではないかと考えていた。

そうしたところ、9時45分前後、1,278円の板に突如70,000株を超える大きな売り板が登場した。このような巨大な売り板が突如登場した時には、過去の経験上、少なくともその板はほぼ突破するため、KOは迷わず1,274円で100株購入した。

その後、1,278円の板は予想通りに突破し、1,280円台後半に突入したため、利確も頭をよぎったが、基本的にKOはデイトレーダーではないのと、大きな板を突破した場合には、さらに上昇するパターンも多いので、様子をみることにした。

しかし、思った以上に売り圧力が強く、結局本日は買値を下回る1,268円で引け、今後に期待をする展開となった。

なお、その一方でこれまで鎧として使用し、力を発揮してきた「[5406]神戸製鋼所の鎧」は現金とのバランスなども考慮し、一旦手放すことにした。

その他、新たなる武器として、メタバース関連の戦いに強みを持つと思われる「[4312]サイバネットシステムの弓」も100株(買値680.5円)購入してこの日を終えたが、引け後に昨日買ったばかりの「[8095]アステナホールディングスの斧」の決算発表があった。

結果は・・・「最悪」の一言であった。

前期の業績は増収最終減益であったが、今期の業績予想は「収益認識に関する会計基準の適用」もあるため、単純に比較はできないが、見た目は大幅減収減益であった。

唯一の救いは配当金予想が前期同様1株18円を据え置いた点であったが、15時台のPTSでは420円台まで下落した。

配当利回りが株価500円でも3.6%あること、1年以上の継続保有者には株主優待があること、さらにこれまで下落してきたことを考えると、ある程度のところで下げ止まりそうではあるが、予想PER10倍ぐらいまで売り込まれると仮定した場合には、発行済み株式総数4,000万株でかつ今期の最終利益予想15億円を基に計算すると、株価380円で時価総額152億円となるため、最悪370円~380円ぐらいまでは覚悟しなければならない展開となった。

昨日は守備力の高い武器として購入したが、決算跨ぎの戦いに敗れ、武器は錆びつき、今年初の塩漬けが濃厚となった。

株式市場への旅に塩漬けはつきものであるが、とりあえず、KOはそのまま保有を継続し、様子をみるようであった。

(第9話へとつづく)

本日の売買損益

本日の売買損益+5,872円であった。なお、当コーナーの運用成績は上部にある「今年の運用成績」にて掲載している。

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